天然な女の仔×クールで無口な男の仔の物語 〜前編〜
「じゃあ俺は結李架ちゃんたちの治療するから雅ちゃん手伝って!!で、有紗と未来先生は、真くんと密歌ちゃんの治療して!!」
「「「わかりました。」」」
保健室に入ったあと稜亮さんが指示した。
的確ですごい。
「湊くんは、怪我してない?」
「俺は大丈夫です。」
「そうか。よかった。」
稜亮さんはニコッと俺に微笑みかけた。
「音宮くん。」
「はい?」
理事長が俺の名前を呼んだ。
「あなたたちがいなくて心配すると思って、雪柳くんと舞川さんを呼んどいたわよ。もう少しでくると思うわ。」
理事長、いつのまにそんなことを?
でも、それじゃ一般生徒が疑問に思うんじゃ……
「大丈夫よ。一般生徒には、生徒会の仕事で今日は授業1日出ないってことにしてあるから。」
俺が思ってたことをエスパーの如く理事長が言った。
「えと、ありがとうございます。ご迷惑おかけします。」
一応礼を言っておいた。
迷惑かけてるしな。