天然な女の仔×クールで無口な男の仔の物語 〜前編〜
「フフフいいのよ。いつも迷惑かけてるのは私なんだから。」
―――ドドドドドドド
――――ガラッ
「「密歌!!湊!!」」
保健室のドアが乱暴に開いた。
はぁー
もう少し静かに入って来れないのか?
「お前らここ保健室なんだから静かにしろよ。」
俺は溜息をつきながら入ってきた二人に言った。
「湊!!大丈夫か!!????」
「怪我は!!?怪我はしてない??大丈夫!!????」
二人とも顔が近い……
俺が話した後二人して顔を近づけてきた。
――――グイッ
「お前ら落ち着け。俺は大丈夫だ。怪我はしてない。」
二人を押しのけた後、俺は言った。
「そっかーーー。よかったーーー。」
「急に千鶴(チズル)さんが来て湊たちのこと教えてくれたからすっ飛んできたよ。まぁ、大事がなくてよかった。」
そうだったんだ。
こいつらには心配させたな。
あ、ちなみに千鶴さんというのは、理事長こと雨ノ宮美麗理事長の秘書の人。