天然な女の仔×クールで無口な男の仔の物語 〜前編〜
そして、私と龍夜は湊が調べようとしていた二人が襲われたところに調べに行くことになった。
密歌を一人にはできなかったし、起きたときに一緒に襲われた湊がいないと密歌が心配すると思い、私と龍夜が行ってくるということになった。
それで、今その襲われたところに居る。
最初は湊…音宮兄弟姉妹が襲われた場所にきた。
「こんなところで襲われたのか?」
龍夜がそんなことを言った。
「湊が言ってたんだし、ここで間違いないでしょ?」
私はパソコンを開きながら言った。
「そうだけどさ。こんなところじゃ通学・通勤の人たちが通るんじゃねーの?」
そう言われればそうだ。
ここは住宅街。
それに駅へ行く道でもある。
「そうだね…でも、湊は誰もいなかったって言ってたけど…」
そうだよ。
湊はここには自分たち以外誰もいなかったと言っていた。
「誰がここを封鎖したとか?」
それしかありえないだろうという顔で言う龍夜。
「そうしかないと思う…とにかく密歌が襲われたところにも言ってみよ!」
私はそう言った。
何も証拠が落ちてないここにはもう用はない。
それに誰が道を封鎖したかなんて大体予想はつく。
私と龍夜はそこまでバカじゃない。
私たちは密歌が…秋野兄弟姉妹が襲われた待ち合わせ場所の公園に足を向けた。