天然な女の仔×クールで無口な男の仔の物語 〜前編〜

「ここで密歌たち襲われたのか…」

公園に着いて龍夜が言った。

「何か残ってるかも知れないから探そ!」

私は悲しい顔を見せたくないから明るい声で言った。

密歌…

私がこんなこと考えちゃダメだ!!

一番つらいのは湊だ…

密歌を守れなかったと絶対悔やんでる。

湊はそういう奴。

密歌はそんなこと思ってないのに…

「密歌なら大丈夫だ!親父がそう言ってんだから大丈夫!県一の医者を信じろ!」

龍夜が突然そんなことを言った。

どうして私が密歌のこと考えてるのわかるの?

「あ、お前俺がどうしてお前の考えてることわかる?とか考えてんだろ?」

龍夜は言った。

ほんとなんでわかんの?

龍夜ってエスパー?

いやいや龍夜に限ってありえないか!(←失礼・・・)

「お前の考えてることぐらいわかるわ!何年幼馴染してると思ってるんだよ!お前が考えてることぐらい朝飯前だっつーの!」

龍夜が得意そうな顔で言った。

何得意そうな顔してんの?

「ッ!あははは!龍夜何得意そうな顔してんの!!?ちょーおもしろすぎっ!!(爆笑)」

私は耐え切れず笑ってしまった。



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