天然な女の仔×クールで無口な男の仔の物語 〜前編〜
「ないー!龍夜の方はー?」
「こっちもねー」
もうなんでないのよー!?
「手当たり次第探したけどないってどういうことよー!」
「なんもないならそろそろ帰るかー?…あ!」
「何ー龍夜ー?なんか見つかったのー?って見つかるわけないか…」
「…た。」
「え?なんか言ったー?」
龍夜がなんか言ってるけど植木の中を探してる私にとっては聞き取れなかった。
「みつけた…」
「は?」
私は素っ頓狂の声を出しながら龍夜の方を向いた。
「だーかーら、「なんかあったのー?」」
??
龍夜の言葉を遮り、誰かが言った。
誰?
私は声がするほうをみた。
龍夜も声がするほうをみた。