天然な女の仔×クールで無口な男の仔の物語 〜前編〜
「てめぇー誰だよ?」
公園の入り口には、さっき話した男と数人の男が立っていた。
「初めましてー魔導士(ウィザード)幹部、波谷真也(ナミヤシンヤ)でーす。総長に言われ、後片付けにきましたー。」
魔導士(ウィザード)の幹部?
なんで幹部なんか…
「後片付けってなんの?」
私は気になっていることを聞いた。
「決まってるでしょー。神(ゴット)に繋がるかもしれないものを。」
そう言っているってことは何か証拠でも落としていったのかなー?
「龍夜。さっきなんか拾ってたんでしょ?あいつらに繋がるようなものなの?(ボソッ)」
私は少しずつ近づいていた龍夜に聞こえる声で聞いた。
「あぁ。繋がるかわかんないが…(ボソッ)」
龍夜も私だけに聞こえる声で言った。
やっぱりさっきの声は何か見つけた声か…
さて、どうしようかなー?
「で、あんたらなんか見つけたのー?」
「なんもねーよ」
「手当たり次第探したけど…」
私と龍夜は言った。
見つけたとしてもあいつらになんかに言うかってのー!!
「おい、愛梨。逃げんぞ。(ボソッ)」
龍夜が突然そんなこと言った。