天然な女の仔×クールで無口な男の仔の物語 〜前編〜
――――シュッ
――――シュッ
――――シュッ
愛梨は龍夜のことを捕まえようとしているやつに石を放つ。
私は、龍夜と一緒にここを…
立ちはだかる壁を乗り越えて行くんだ!!
絶対にどちらか一方を置き去りになんかしない!!
「愛梨!!」
「龍夜!!」
龍夜の近くにやっと来れた…
「龍夜、怪我ない?大丈夫?」
私は怪我がないかペタペタと体を触った。
「だ、大丈夫!」
あれ?
なんか龍夜の顔が赤い。
ま、いっか!
「お前らマジでムカつく!!叩き潰す!!」
あらららら
一気に襲ってきた。
「あんたらに構ってるほど俺らも暇じゃないんで。じゃ」
――――ヒュッ
――――ベシッ
――――モクモクモクモク
龍夜と愛梨は煙の中に消えて行った。