天然な女の仔×クールで無口な男の仔の物語 〜前編〜
「千歳さま!(有紗さま!)」
「「何をなさっているんです!密歌さまは怪我をなされているんですよ!あんなに引っ張ったりしたら傷口が開いてしまいますよ!!わかっているんですか!!」」
有紗さんとママは怒られていた。
ママは叉夜…
有紗さんは夕夏さんに…
夕夏さんと言うのはモデルをやっている有紗さんのマネージャー兼専属のメイド。
「「ごめんなさい…」」
二人はシュンとしている。
あはははは
「有紗。それより診察するんだろ?」
「あ!忘れてた!!」
有紗さんは思い出したかのように言った。
「じゃあ、俺たちは外で待ってようか。」
稜亮さんは言った。
「うん!そうしてくれる?みんなごめんね?もちろん、ちいちゃんもよ!!」
有紗さんはママを睨むような感じでみた。
「ぶぅ~」
ママはふくれっ面…
あはははは
「じゃあ、行くか。湊くんたちも行こう。ほら、千歳行くぞ。」
「あ!宗ちゃん待って~!!」
ママたちは外に出て行った。
「じゃあ、俺らも外で待ってるなー」
「うん。わかった。」
龍夜はそう言って出て行った。
そのあとに続いて湊と愛梨も出て行った。
愛梨は行く前に目線をこっちに向けて、
«証拠は後で渡すね》
そう言っているような感じだった。