天然な女の仔×クールで無口な男の仔の物語 〜前編〜

――――ガラッッ

本鈴がなったのと同時に教室のドアが開いた。

1時限目は、数学Ⅰ。

だから数学教師の安藤(アンドウ)先生が入ってきた。

私は、あんまり数学は好きじゃないな。

だって、おもしろくないもん。

授業が始まっても教科書もノートを開かない湊。

未だに窓の外を見てるし。

そして、相変わらず不機嫌オーラむんむん。

「次の問題………音宮やってみろ!!」

安藤先生は、黒板をいっさいみない湊に言った。

湊は、やっと黒板をみた。

「………」

湊は、無言で黒板まで歩いて行った。

――――カッカッカッ

チョークで問題の答えを書いていった。

普通なら授業きいてもわからないものも授業聞かずに解いていってる。
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