天然な女の仔×クールで無口な男の仔の物語 〜前編〜
「うっせ!!姉貴。」
雅姉と亜美さんは、帰って行った。
もちろんものすごい歓声だったけど………
私たちも教室の中に入った。
「いいなぁ〜〜湊。3年のプリンセスの亜美さんからお弁当貰えて〜〜。」
「どこがいいんだよ。あんなやつの!!それより龍夜、ほら。」
湊は、亜美さんから受けっとった龍夜のお弁当を机の上に置いた。
「?? なんだこれ??」
「お袋がいつもお世話になってる龍夜にだってよ。」
「えっっマジ!!?嬉しいんだけど。」
「あと、今度またうちんち来いだってよ。」
「行く行く!!ってか、マジ嬉しいんだけど。俺のお袋なんて作ってくれないんだぜ。ひどいよな〜〜。湊は、いいよな〜〜。あんな綺麗なお姉さんもいるし、かっこいいお兄さんもいるしさ。あと、1年でモテモテの双子の弟もいるし、お母さんやお父さんも美男美女だしさ。マジ、ずる過ぎだろ。はぁ〜〜〜、マジいいなぁ〜〜。」
龍夜の言う通りだよ。
湊の家は、美男美女家族。
ほんとに亜美さんは綺麗だし、蒼くんはかっこいいし、翔唯斗くん、弥凪斗くんなんてすごいモテる。秦也さんや美華さんは、ほんとに綺麗だし。
私も美華さんや亜美さんみたいに綺麗になりたいなぁ〜〜。