歌姫はギタリストに恋をした゚*。㊦
「あ!sAra.さ――ん!」




事務所の駐車場の方から、いきなり男の子が走って来る。






「あ…JIN‥くん?」

「はい!JINです!」


その男の子は、これから一緒にデュエット曲を発売する、アーティストのJINくんだった。


JINくんは黒いダボッとしたつなぎを着て、黒いキャップをかぶり、私にニカッと微笑んだ。




これがJINくんか……

事務所一緒だけど、本物初めて見た。


顔は確かにイケメン・・

どっちかっていえばアイドル顔だし…女の子ウケしそうだな。


それにJINくんて、ダンスの技術ハンパないよね。

ますます女の子にウケるわ…






「俺、JINです!」


「ハハ。知ってるよ♪」



歌姫スイッチを入れて、とっさに笑顔を作った。






「マジっすか!?嬉しーなッ」

「sAra.です。よろしくね」

「超知ってますよ♪」

「あはは」


そのままJINくんと軽く雑談しながら、事務所の中へ入って行く。
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