歌姫はギタリストに恋をした゚*。㊦
私はベッドの横にあるパイプ椅子に腰掛ける。






「sAra.〜花瓶の花替えてくるよ」

「ついでになんか飲み物買って来る…」

「うん。ありがとう」


紅と健二は病室の花瓶を持って、病室から出て行った。




私と慶を二人きりにしようとしてくれていることが、目に見えてわかった…




私は慶の手を握り、慶の顔をじっと見つめる…


嫌なことなんて、全て忘れてしまう・・・



やっぱり…慶はすごいよ……






「なかなか来れなくて…ごめんね」


私はそう言って、慶にキスをした。



慶の唇は暖かかった…




そして、







「愛してるよ」



そう言って、また手を握りしめた。
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