歌姫はギタリストに恋をした゚*。㊦
お皿に盛り付けられたカレーに顔を近づけ、クンクンと匂いを嗅いでみる。




うーん…

匂いは普通にカレーだな。


別にコーヒーの匂いとかわしないけど…







「いただきます」




スプーンを持ち、カレーをすくう慶。

私もスプーンでカレーをすくい、パクっと口の中へ入れた…






「………」

「………」


口をもぐもぐと動かす私と慶。







「……おいし」

「………」


思わず顔がほころぶ。



カレーの味は抜群。

口に入れると、遠くからコーヒーの苦さがほんのりと香って、ちょっと大人のカレーって感じ…







「………」


・・・。


特になんの感想も言わず、黙々とカレーを食べ続ける慶。
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