歌姫はギタリストに恋をした゚*。㊦
「一緒にカレー屋でもやるか…」
「・・・・!」
目を細め、白くてきれいな歯を出して微笑む慶…
“将来・・・お前がもう声が出ねーくらい歌歌って…歌うのに疲れて・・・俺もギターが弾けねーくらい指がシワシワになったら……”
“一緒にカレー屋でもやるか…”
嬉しい…
慶の将来には・・私がいるんだ……
「うんっ」
私は泣くのをグッと我慢して、慶に笑顔を返した。
「カレー屋の名前なににする?カレー屋つっても、色んな味のカレーがないとダメだよな?」
「…うーん・・まあね。チキンカレーとか、野菜カレーとか…?」
「だよな?俺、今のコーヒーカレーしかまだ作れねーし…まだまだ店出すには修行が必要だな」
「あはは。修行?」