歌姫はギタリストに恋をした゚*。㊦
「ご、ごめん…」


厨房にいたおじさんを、健二が抱えて私たちのいるホールに連れてくる。







今…“親父”って言ったよね?

あのおじさんは、健二のお父さんか・・・






「はぁ〜びっくりした…」


おばさんが割れた食器を拾い始める。

紅もおばさんを手伝うように、食器を拾う。





「母ちゃん…やべえ。腰・・腰が………!」


!?

すると健二のお父さんが、痛々しい顔で腰をさする。





「えっ!?大丈夫!!?健二!救急箱持ってきなっ」

「お、おう!」


慌てて二階に駆け上がっていく健二。






「だ、大丈夫ですか!?」


お父さんに駆け寄る私と紅と、健二のお母さん。





「いてててて…」

「お父さんしっかり!」


「救急箱持ってきたぞ!」
< 143 / 311 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop