歌姫はギタリストに恋をしたﾟ*｡㊦

ホテルの前には、びっしりと人が群がっていて…警備員や警察もいるのがわかる。



このホテルにはかなり迷惑かけちゃったな…

明日からまた違うホテルか…








『えー…、こちらが人気ギタリスト慶さんが入院しているという病院なんですが・・』


！

窓のカーテンを閉め、テレビを見ながらソファーに腰掛ける私。

テレビには、慶が入院している病院の映像が映っていた。







コンコン


！

すると、私の部屋のドアを叩く音がする。

私は重い体を起こし、ゆっくりとドアを開けた。





ガチャ


「あ、sAra.ちゃん！」

「…マッスー」


ドアを開けると、マッスーが息を切らしながら立っていた。





「マスコミは、思った通りの反応だね…。ホテルの前はがっちりガードされてるよ。」

「…そう」

「したくできてる？とりあえずライブの練習があるから急ごうか」

「わかった。ちょっと待ってて…」


一度部屋に入り、テレビを消し、荷物を持って部屋を出た。

そしてマッスーとエレベーターで１階へ降りて、ホテルの裏口からこっそりと出た。

しかし…






「sAra.さ〜んっっ」


！！