歌姫はギタリストに恋をした゚*。㊦

追い討ち

「ハイ。1、2、3、4………up…!down!…」





数日後


私は都内のスタジオで、ニューシングルのダンスのレッスンを受けていた。


スタジオの床に、スニーカーがすれるキュッキュッという音…

滴り落ちる汗…

ダンスの担当のスタッフのかけ声…




ピリピリとした雰囲気の中、私は夢中で体を動かし、ダンスに集中していた・・・







JINくんに言われた言葉が・・・まだ心に突っかかっている。


だけど、仕事をしていればそんなこと忘れてしまう自分がいた。



仕事だけが、今の私の生きがい。

そして、ファンのみんなやスタッフが私を支えてくれている…





だから忘れてしまおう…


JINくんに言われたことなんて…


















「……ハァ‥ふぅ」


ダンスレッスン終了後。

私は行きつけのサウナで汗を流していた…
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