歌姫はギタリストに恋をした゚*。㊦
「あ!sAra.だ!」


ギクッ!




後ろから若い女の子が叫んだ。




ヤバっ

バレたかな?


そっと振り返ると…





「本当だ〜sAra.だ〜」

「超かわいいよね」


女の子2人が、ショッピングビルに飾られた私の大きい看板を指差していた。






なんだ…看板か……

びっくりした〜(汗)


帽子を深くかぶり、携帯をいじる。







「ねぇ、慶ってさ〜今どうしちゃってんだろうね?」




女の子たちの会話に、聞き耳を立てる私。







「うーん…事故以来、なんか謎のままテレビ出なくなっちゃったよね〜」

「ね。sAra.はテレビ出てるけど…」

「入院してるのかな?それとももう死んでたり…?」

「それはないっしょ(汗)そしたらさすがにニュースになるって〜」
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