歌姫はギタリストに恋をした゚*。㊦
「本当にっ………いつまでもずっとファンです!頑張ってくださいっ!!」


興奮と緊張と感激が混じった態度で、店員さんは言った。











「ありがとう…」



私も少し泣きそうになりながら…ぽつりとそう言った。
















「じゃあ、どうもありがとう。お世話様でした」

「あ、これっ!忘れ物です!」





帰ろうとした時、店員さんが私に紙袋を差し出した。







「来る時に着ていた服です。うちのショップ袋に畳んで入れときました!」

「・・・・」


私は少し間をあけ考えたあと、店員さんの服についていたペンを取り上げ、そのショップ服に自分のサインを描いた。

そして…








「プレゼント」




そう言って、ペンを店員さんに返したあと店を出た。
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