歌姫はギタリストに恋をした゚*。㊦
集団行動とか…本当に苦手だった。


あの女特有の、友達をグループ感覚で作る制度も…私はどうかと思っていた。

それと…









「てめぇムカつくんだよ!いつも私らのこと睨みやがって!」



意地悪そうな女が、私を睨みながら怒鳴りつける。

女の名前は思い出したくもないが、その女はあと2人の女をいつも引き連れていて…私はたまにこいつらから呼び出しをくらっていた。



集団行動や友達を作らず孤立する私は、やっぱりどこか浮いてしまっていて…

寂しさを埋めるように、髪を明るく染めたり…化粧をしたりして地味ではなかった私を、この女たちは気に入らなかったんだろう。







「なんとか言えよブスッ」


「・・・・」



私はその女に何を言われても…言い返すことはできなかった。




いつもはツンとした態度でクールぶっていても…

この女に私にキツい言葉を言われると…やっぱり傷ついたし、言い返す勇気はなかった。




私が我慢すれば、いつか終わる。

丸く収まる。







それをまるで呪文のように、いつも心の中で唱えていた。
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