歌姫はギタリストに恋をした゚*。㊦
倒れた地面に…割れたビンのゴミが目に止まる。


私はそのビンを、ゆっくりとつかんだ…





頭は真っ白・・

なにも考えてなかった・・・








その時…








「おい…」








後ろから聞こえてくる、ハスキーで低い女の人の声。


私と女3人は、一斉に後ろを振り返った…








「…そこの女3人。なにやってんだよ?」



振り返った先には…

私たちより1つ先輩の“浅川 美海(あさかわ みう)先輩が立っていた。


浅川先輩は、髪の毛を金髪に染めていて…派手なメイク、耳には数個ピアスが開いていて、制服をだらしなく着ていた。








「え、あ…そのっ・・・」


私を突き飛ばした女たちは、浅川先輩に完全にびひりまくっている。







「さっきからずっとお前らのこと見てたんだ。つーか授業サボってそこで寝てたら、お前らが来て・・正確には見えちまったんだけど…」
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