歌姫はギタリストに恋をした゚*。㊦
金髪のきれいな髪を、指でくるくると回す浅川先輩。





「なんか話聞いてるとさ…そこのあんたが、一方的過ぎる気がして・・・我慢できなくなって声かけたんだけど…」


浅川先輩は、私を突き飛ばした女にじろりと睨みながら言った。







「あ、す……すみませんっ」

「私に謝んなよ。つーかお前さ…言いたいことあんなら、ひとりで言いにこいよ。連れを引き連れて来るとかダセーんだよ」

「は、はいっ」

「次見かけたら、私もそれなりに動くから。」






ドガンッ






!!!


浅川先輩は壊れて外に放置されている机を、女3人に向かって蹴り飛ばした。






「キャ――ごめんなさいっ」

「だからやめようって言ったのに〜」

「し、失礼しますっ」


机は女3人には当たらなかったが、浅川先輩の迫力に女たちはびびって逃げて行った。








「…大丈夫か?」





女3人の背中を見ていたら…浅川先輩が私の顔を覗き込んでいた。
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