歌姫はギタリストに恋をした゚*。㊦
慶に会いたいな……

でもスケジュール‥月末までいっぱいだった気がする……






コンコン




「はい」

ドアに向かって返事をする私。






「お疲れ様でした!」


ドアノブを握りしめ、ペコッと頭を下げるJINくん。




「お疲れ様!発売楽しみだね〜」


私は携帯を机に置き、JINくんに近づく。






「ですね♪イベントも楽しみですけど…」

「うんうん♪あさって、イベントの打ち合わせでしょ?」

「はい。sAra.さんは確か大トリですよね?すげーな〜」


「そんなことないよ(汗)」



私は照れながら、左手の親指で薬指にはめている慶からもらった指輪をいじった。


最近、この行動は癖になってきてしまっている…

なんだか指輪を触ると、慶が隣にいてくれる気がしてすごく落ち着く自分がいた。

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