歌姫はギタリストに恋をした゚*。㊦
私はその日から…浅川先輩と急激に仲良くなった。


呼び方も“浅川先輩”ではなく…“美海先輩”と呼ぶようになった。










「紹介するよ。私の友達♪」

「は、はじめましてっ!サラです!」


深く頭を下げる私。





「お。かわいー♪」

「美海が、女友達連れて来るなんて珍しいなー」

「よろしくねサラちゃん」


美海先輩に紹介されたのは、数十人の男友達だった。

その男友達たちは、美海先輩に負けじとヤンキーっぽい雰囲気をムンムンと漂わせていて、正直…私はびびりまくっていた。






「ねぇ、サラちゃんのこと“サラ”って呼んでいい?」

「俺も俺も♪」




数十人の男友達の中で、最初に話しかけてきたのはこの2人。


ひとりは、アキラ。

もうひとりは、コウヘイ。


2人とも私と同じ学校で、美海先輩と同じ学年で…ワルで有名だった。







「ぜ、全然っ!“サラ”って呼んでくださいっ」

「そんな緊張すんなよ(笑)」

「そうだよー♪俺のことも“コウヘイ”って呼んでネ」

「呼び捨てですか(汗)!?」

「サラになら呼び捨てOK〜♪」


いやいやいやいや。

呼び捨てとかできないから(汗)
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