歌姫はギタリストに恋をした゚*。㊦
ちゃわんとおわんとは、私が飼っている猫二匹。

今、理恵子おばちゃんの家で預かってもらっている…





「そっか。安心したよ…」

『たまには会いに来なさいよ〜テレビではほぼ毎日観てるけど、生でも会いたいじゃない!猫たちも寂しがってるわよ!』

「わかったよ〜時間できたら連絡する〜」

『たまには家に帰んなさいよ?あんまり無理しないようにね…』

「……うん」


『じゃあね』

「うん、ありがとう。またね」



携帯を切る私。







慶が事故に遭って植物人間になってから、実は1度も家に帰ってない。


慶と過ごしたあの家に、ひとりで帰るのは……辛くて仕方がないから・・・

猫を理恵子おばちゃんに預かってもらっているのは、そのせいでもある。




だから、最近はずっとホテル住まい。

仕事に追われ、疲れて帰るのはいつもホテル…


そしてたまに休みができると、今日みたいに慶のお見舞いに来ていた。

いつもは慶のスタッフや、たまに慶の親戚の人に、慶の世話をお願いしている。
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