歌姫はギタリストに恋をした゚*。㊦
「ただいま」


健二としゃべっている紅に、背中からぎゅっと抱きつく。






「あ、sAra.。どした?」

「……ちょっと‥色々あって…」


「なに?JINになんか言われたのか?」


健二が横から、心配そうな口調で言った。






「…ううん、別に。たいしたことないよ……」


そう言ってカウンターの席に座り、新しいお酒を頼んだ。





とっさについた嘘。


嘘というか…言えなかっただけだど。

いくら紅や健二でも‥たった今さっきJINくんに言われたことを話すのは無理に等しかった。



JINくんの顔が、あまりにも真剣だったから…

私も正直どうしたらいいのかわからない。






「…あ。JIN大丈夫か?」




パウダールームから出てくるJINくん。



やけに早いな。

陽菜に任せてきたのに…
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