歌姫はギタリストに恋をした゚*。㊦
JINくんはつかんでいた私の手を緩めた。






「…だけど・・俺……いつも寂しそうなsAra.さん…見てられへん…恋人が目覚まさないなんて、寂しいに決まってるやんか」


「…そりゃあ・・寂しいよ。毎日毎日……慶に会いたくて…たまらないよ」




早く目を覚ましてほしい。

願うのはそれだけ……









「俺はsAra.さんが好きや。好きな子が寂しそうにしてたら、助けたいって誰だって思うやろ?別に…付き合ってくれなんて言ってないで。ただ・・そばにいたいんや。俺が絶対一瞬でも寂しさを紛らわしたる。楽しくしてみせるから!」

「・・で、でも……そんなの・・・・」


JINくんの手を振り払い、私はその場にしゃがみ込んだ。





頭がパンクしそうなくらい…もういっぱいになっていた。


気がついたら…

目から涙がこぼれていた…






泣いちゃった・・

JINくんの前で・・・
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