歌姫はギタリストに恋をした゚*。㊦
決めてたのに・・・


慶以外の男の人の前では泣きたくなかった・・・







「…sAra.さん」

「………」


しゃがみ込み、しくしくと泣く私を、上から抱きしめるJINくん。




慶以外の人に、抱きしめられるのも初めてだ。


私はJINくんを振り払うように、スッと立ち上がった。








慶じゃないと嫌。


慶じゃないと…抱きしめられたって、なんも感じない。




JINくんに背を向け、涙を拭く私。







「sAra.さんごめん…」


……。

後ろから私に抱きつくJINくん。

私は涙を拭きながら、JINくんを拒む。






「聞いてや。すぐ済むから…頼む・・」
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