歌姫はギタリストに恋をした゚*。㊦
首を横に振る私。



もう何も言わないで・・

慶のことだけ考えさせてよ……








「…俺・・ちょっと強引過ぎたわ。謝る…」


JINくんは私の耳元で、かれた声で言った。






「でも…俺がsAra.さんを守ってやる。少なくとも・・sAra.さんの彼氏が目を覚ますまで。」

「………!」


そう言って、JINくんは私を抱きしめる手を緩めて、私からゆっくり離れて行った。


JINくんがどこかへ走っていく足音が、やけに響いて耳につく。




私の目からは…

一粒涙がこぼれ落ちた…










“俺がsAra.さんを守ってやる。”



“少なくとも・・sAra.さんの彼氏が目を覚ますまで。”
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