花が散る時…
期待を裏切り、東条さんはそこには居なかった。

半分がっかり半分当たり前かなと思った。

自分の家は学校から1キロ先にあり、雨の中を自転車で走り抜けた。

雨がまるで自分の期待が外れて泣いているかのように…


次の日はかなりの高熱が出て、学校を休むハメになった。

なんか恥ずかしかった。

「あんた誰に傘貸したん? ビショビショで」

「いいじゃん別に」

お母さんが痛い所をついてきた。
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