花が散る時…
路地裏から出てバス停に向かった。

バスを待ってると後ろから

「10円足りないなぁ…」

振り向くとそこには斉藤がいた。

「お前東条さんになんて言ったんだ?」

「告白されたけど断ったよ…」

「引っ越しするからか?」


「遠距離だと会えないし、彼女も好きな人見つかるだろうし…」


「お前何言ってるんだ?」

「え?」

「お前が風邪引いた時、東条さんは真っ先に俺の所に来てお前の事を聞いてきたよ! もしかして私のせいかもってな! そんな子がコロコロ好きな人変わるわけねえだろ!」

「そんな…。」

自分はあの時東条さんは特に自分の事なんて気にも停めてないだろうと思ってた…。

でもそうじゃなかった…
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