レモン色
「よろしい!」
先生は笑っていた。
私の大好きな笑顔で。

「降りるかあ〜」
そう言われて外を見ると真っ暗だった。
外に出た瞬間私は言葉を失った。

「‥‥っ」
私の目に映ったのは満天の星空。
綺麗な夜空が滲んで見える。
涙が零れた。

「おまえ星好きだったろ?」
先生は隣にたって私の肩を寄せた。
「先生〜ありがとお」
「泣くなって」
私たちは笑った。

寒い夜に満天のお星さまの元で私と先生と笑った。
先生の香水の匂いに酔いながら、私は先生の胸に抱かれていた。

「帰るぞ〜」
先生のそんな声に2人は真っ白な車で帰って行った。
ずっと一緒にいられますように
私はそんな叶わない願いを星にかけた。

end
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