恋愛契約-私とアイツの関係-
地獄の、
「…帰ってこない。」
21時30分。
梨桜ちゃんが帰ってから約1時間。
私はテーブルに肘を立て、そう呟いた。
私の隣では西野さんが困った表情で立っている。
凌雅が、帰ってこない。
いつの間にか日課になった“一緒にご飯を食べる”。
だから私は待ってる。
待ってる…のに。
帰ってくる気配がない。
メールも、電話もしたけれど…
返信も、折り返しの電話もない。
ぐ~きゅるる…。
広い部屋に、お腹の鳴る音が響き渡る。
そしてその音の主は私。