恋愛契約-私とアイツの関係-
「ハーフだからだよ。
星生の母親は日本人だぞ。
まぁ、あの人とは何もないよ。
しかもあの人彼氏いるし。
……変なこと考えんなよ。」
にやり、と口元を上げ怪しく笑った。
いつもの黒い笑顔。
“変なこと”の意味がだいたいわかってしまう私が悲しい。
凌雅とは逆に、むッと口元を下げる。
それでも凌雅は顔色一つ変えずに、笑いながら言った。
「だから、次のテスト頑張れよ。
…もし、100位以内じゃなきゃ、お仕置きだから。」
黒い笑顔は相変わらず。
いじわるな私の婚約者。
やっぱり私は、凌雅に振り回されてしまうんでしょう…ね。