恋愛契約-私とアイツの関係-



カリカリカリ


チクタクチクタク




部屋には、時計の時間が刻まれる音と、ノートにシャーペンで書きこまれていく音が聞こえる。











…テスト、前日。


私は追い込まれていた。





「あぁ、もう!

全ッ然分かんない!!!」







そう大きな声で吐き捨て、シャーペンをノートに投げつけた。









「お仕置きだから。」



凌雅にそういわれその“お仕置き”を恐れ、必死に勉強する。








だからといって急に授業が頭に入るわけでもなく、

元々集中力のない私にとっては勉強もそう長くは続かない。







徹夜をすればするほど、授業中に眠くなり、余計頭に入らない。




それにテスト前の時に、部屋を片付けてみたり、無性に漫画が読みたくなったり…。










最悪の、悪循環。









時計を見ると、時刻は夜中の12時。



…眠い。







少しだけ、少しだけ、寝よう。







10分だけ寝よう、そう心に決めわたしはベッドに潜りこんだ。



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