恋愛契約-私とアイツの関係-
「ッセーーーーフ!!!!」
そう叫ぶのは、私。
急いでご飯を食べて、学校に来た…けれど。
「アウトだ、城嶋。」
腕を組み待っていたのは、先生だった。
あきれた様子で私を見ている。
先生から目をはなし、凌雅を見ると口をパクパクとあけ、何かを話していた。
私はそれを頑張って読み取る。
…ば、あ、か?
読み取った言葉は「バカ」。
お前のせいだ!
と伝えたいが先生を前にしては伝えることが出来ない。
「…聞いてるのか。」
小さく呟き、私を見ているのは、先生。
…聞いてませんでした。
なんて、言えない私はただにこりと笑っていた。
「もういい。
テストが始まるから早く座りなさい。」
その言葉に笑顔になり、私は自分の席へとついた。
…くすくすと、クラスメイトの笑い声を聞きながら。