恋愛契約-私とアイツの関係-
テスト結果発表
「ぃよっし!!!」
気合を入れて、立ち上がる。
お弁当は空っぽ。
キレイに食べられたお弁当は、梨桜ちゃんの手によって片づけられた。
凌雅も、梨桜ちゃんも、頭がいい。
星生くんは、英語限定でいいらしく…他は赤点ギリギリだとか。
私が立ち上がったのを見て、星生くんも立ち上がる。
「よし、妃芽ちゃん!!
一緒に行…」
私に伸びてきた手。
やばいッ…!
男に触れられることさえ許されない私の体。
星生くんはいつもの調子で手を伸ばしたのだろう。
…あと、数センチ。
そこで星生くんの手は右へとそれた。
「っと!!」
そう、聞こえる声に、睨むように星生くんを見る1つの瞳。
「悪ぃ、凌雅。」
素直に謝って見せる。
そんな星生くんの視線の先に凌雅はいた。