恋愛契約-私とアイツの関係-
学校も無事(?)に終わり、家へ急ぐ。
…正直、そのあとの授業は全く耳には入らなかったけれど。
帰りたくないけど、残念ながら家はここにしかない。
あぁ、実家に帰りたい。
きっとお父さんが暖かく迎えてくれるだろう。
お母さんもきっと…
いや、待ってはいないかな。
一瞬
「実家に帰らせていただきます。」
という昼ドラ的な一言が思いついた。
…残念ながら、そんなことは出来ないけれど。
「何やってんだよ、早く入れよ。」
凌雅のうっとうしそうな、そんな声が聞こえた。
私は急いで、一定の距離を置きながら凌雅と共に寮へと入った。