恋愛契約-私とアイツの関係-
「…め」
誰か、呼んでる。
「ひ…め」
声が、聞こえる。
「妃芽!!」
前にも、名前を呼ばれて目が覚めた。
そう、あの日ー…
ねぇ、あの時の男の子は誰ですか?
目が、覚めた。
目の前には、梨桜ちゃん。
「暇だったでしょ。
ごめんね。
でももう、終わったから。」
怪しい笑顔。
何か、企んでいるな。
私にも分かってしまうくらいの、ウキウキの笑顔を浮かべている。
何が、あるんだろう。
それと同時に、奥の扉が開いた。