恋愛契約-私とアイツの関係-
出てきたのは、女性。
でも女性のわりには…長身。
長い髪。
大きな瞳。
可愛いというより、美人。
…誰?
そう思ったのと同時に、優しく包まれた。
いい香り。
ていうか、頭が付いていかない。
「え、ええ、えぇ!?」
混乱状態の私。
周りは異様にニコニコしている。
そこで、気づいた。
…—凌雅が、いない。
「やっと気づいたか、バカ。」
そういうと、私から離れた。
…やっぱり、この声は。