恋愛契約-私とアイツの関係-
「なッ何をして…ッ」
そう、言いかけたときだ。
凌雅は声をかぶせるようにこう言い放った。
「あー、まじダリィ。
なんでお見合いなんてしなきゃいけないんだよ。
こんな女と。」
…は?
ネクタイを緩めてあぐらをかきながら確かにそういった。
そこには先ほどまでの高青年はいない。
目の前にいるのは口と態度の悪い男。
私は思わず苦笑いを浮かべた、と同時に凌雅がゆっくりとこっちを見た。
…鬼のような目で。