恋愛契約-私とアイツの関係-
「どーせ、お前だって俺の顔目当てとか財産目当てとかそんなんだろ?」
はッと吐き捨てるように凌雅はそういう。
その顔はどこか切なそう。
でもドコか自信に満ちているようにも見える。
しかし私はその言動に…苛立ちを積もらせた。
凌雅はナルシストなのか。
それとも、自信家なのか。
とりあえず、ムカつくヤツ。
男という生き物は嫌い。
特にこういう男。
顔で選んだ? 金で選んだ?
…いや、私はあんたを選んでなんかいない。
怒りで震える体。
私はそんな状態の体で勢いよく立ち上がり、彼にこう言った。