恋愛契約-私とアイツの関係-


凌雅もなんだか呆気にとられていた。



口を半開きにして、
目は大きく見開いて、

カッコいい顔も台無しだ。








肩で息をしていた私もやっと落ち着きを取り戻した時だ。














フッと凌雅の口元が怪しく上がった。


その笑顔はどこか鬼畜で。







…黒い笑顔、とでも言うのだろうか。














「おーおー言うじゃねぇか。

城嶋グループの一人娘、城嶋妃芽さん。




男嫌いって有名だったけど、本当だったとはなぁ。」





ゆっくりと立ち上がり、私に近寄る。

と、同時に私は凌雅と離れる。







でも私の後ろには壁。


凌雅との距離は縮まる一方だ。

< 27 / 179 >

この作品をシェア

pagetop