恋愛契約-私とアイツの関係-
…というか、
「東宮凌雅ってどこの高校なの?」
ふと、疑問に思った。
私は城南女子高等学校2年。
まぁ、女子高である。
でも東宮凌雅のことは聞いたことなかった。
「お前って、本当に何も知らないんだな。」
目を細め、眉間にしわを寄せ、信じられないような目で私を睨む。
…さっきの爽やかな好青年はどこへやら。
目の前には鬼の形相の男が1人。
まるで私は蛇に睨まれた蛙のよう。
ハハッと、私は作り笑いを見せた。