恋愛契約-私とアイツの関係-
笑顔が、ひきつり笑顔に変わる。
その凌雅の表情を私は見逃さなかった。
「あのなぁ!!!」
「ごめんなさい!!
でも、本当に無理なの!!!」
あのなぁ、のセリフの続きが一瞬で分かる。
いい加減俺に慣れろ、とでも言いたかったのだろう。
でも、無理だ。
「あ~…まじムカつく。」
ドスッとソファーに腰かけ私を睨む。
ちなみにココは東宮凌雅の家。
テスト結果が入ってある袋を見ずに、家に持ってきたのだ。
持ってきたというより、持って来いって言われたんだけど。
えへ、と作り笑いを見せ私は遠く離れた小さな椅子に腰かけた。