恋愛契約-私とアイツの関係-
目を覚ますと、ベッドの上。
この状況にも慣れたものだ。
しかし、この状況に納得いかない人が1人。
「おまえなぁ!!」
そう怒鳴り散らす声に私は驚いて起き上がった。
びっくりする私に壁にもたれ、足と腕を組みこちらを見る凌雅。
「ほんと…今までどうやって生きてきたんだよ。」
ため息交じりにそういう凌雅に私は俯きながら、淡々と話した。
「私、本当に男の人が苦手なの。
ちょっと触れるだけで気絶しちゃうの。
それくらい、苦手なの。
男友達なんていない。
家族だって男の人はお父さんしかいなくて。
小学校も中学校も女子高だった。」