恋愛契約-私とアイツの関係-
凌雅の“婚約者”として私は皆に見られてる。
その判断で正しいのだけれど。
学校で過ごしていくために2人で決めたこと、
それは…
学校にいる間は、常に笑顔で話す。
ご飯は一緒に食べる。
登下校は2人で。
これが決まりだ。
まぁ、ここからが問題。
どうせなら楽しく過ごしたい。
…友達と。
でも…出来なそうだなぁ。
周りを見渡すと女子はいる。
でもみんな凌雅のことが好きなんだ。
そんな人たちにとって私は邪魔者…。
幼稚園からの繰り上がりで小学校も中学校も過ごしてきた。
…友達の作り方なんて、忘れてしまった。