恋愛契約-私とアイツの関係-
結局勉強は手につかず、教科書を閉じようとした、その時…。
「おい、やってんのか。」
ひょっこりと顔をだし、私の様子を見に来た凌雅。
ビクッと体が反応した。
どっかで見てんのかな…。
冷や汗が額を伝った。
「やって…ない。」
「なんで。」
「わかんないから…。」
「理由になってない。」
…機嫌が悪すぎる。
分からないものは分からない。
しょうがないじゃん。
「分からなくて、分からな過ぎて、やる気が出ないの!!」
大きな声を上げて、そう訴える。
凌雅は一瞬眉間にしわを寄せたけれど、扉を閉め部屋から出て行った。
…なんだったんだろ?
不思議に思ったけれど凌雅は10分後戻ってきた。
1人の女性を連れて。