手の届く距離で
「多分、捨てた橋はここだろうな…。」
「やっぱり破いて捨てたのかなぁ…」
そんなことを考えながら自転車をこいだ。
やっぱりふざけてる様に見えちゃうよなぁ…。
カバンから一通の手紙を取り出した。
「オレは手紙はやめよう・・・。」
いつか口で伝えればいいや。
細かく破いて橋から捨ててみた。
この時書いた手紙がふざけていたのかは、自分でも分からないままだ。
結局、口で伝えるまでにそれから2年半が経ってしまった。