手の届く距離で

「今日はバンドのミーティングなのに関係ねぇ奴らがいっぱい居るんだけど!(笑」

真司が冗談交じりに言った。

真司にアツシ、ヤスオにノブにチバくん、そしてオレを含めた結構大所帯がメンバーで、今日の部外者はミチにモエ、はるかの3人だ。

みんな暇人だ。


しばらくはいつもの通りの雑談だったが、真司が切り出した。


「で、みんなちゃんとバンド名考えて来た!?」


「私考えて来たよ!!」
はるかが率先して答えた。

「なんで部外者が考えてんだよ!?(笑」
「とりあえず却下ね。(笑」


「なんでよ!(笑」
「別にいいじゃん!どうせたいした案は無いんでしょ!?(笑」


「うるさいよ!(笑」
「わかった。じゃあみんなにはお願いするけどとりあえずはるかの案は却下。」


「なんで!?(笑」
「私のも聞いてよ!!」


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